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【第14回/全16回 文字数:911字】

ヒューストンへの帰還:ミッション管制センター

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撮影に入る前にミッション管制センターを見学できたことで、宇宙飛行士を演じる俳優たちは撮影に備えることができた。また、「鷲(イーグル)は舞い降りた」という有名な言葉が響き渡った管制室内でのプロトコルについても学ぶことができた。
デザインチームの最大のファンといえるのが、技術アドバイザーのフランク・ヒューズだ。「ミッション管制センターのセットはとにかく素晴らしかった。ヒューストンにある本物の管制室のようだった」と賛辞を贈る。

「本物のミッション管制センターを訪問し、宇宙ステーションが地球の軌道を回るのを目撃したんだ。素晴らしい体験だった」とハースがコメントする。

「2012年の夏に初めてジョンソン宇宙センターの管制室を訪れ、あの場所で歴史が作られたことに感銘を受けた。だが中に入るとコンソールは壊れていて、電気が無いから真っ暗だった。カーペットも汚れていて、悲惨な状態だった」と作家で専門家のリック・ヒューストンは振り返る。「だからリハーサル初日にセットに足を踏み入れた時には感動した。あんなに素晴らしい管制室は見たことがなかったし、今目にしているのは本物の管制室じゃないと理解するまで時間がかかったよ。部屋の中は細部まで正確に再現されていて、徹底的に史実に忠実な姿勢に本当に感心した」
ヒューストンにとって、チャゼルが細部にまで気を配ってセットを作り上げたことは重要なことだった。チャゼルと彼のチームは、宇宙飛行士の安全を最優先に考えていた当事者たちが払った犠牲に対して敬意を表していたのだ。
ヒューストンはこう説明する。「私が一番感動したのは、管制室で働く人々のミッションに対する献身だ。彼らの最優先事項は、宇宙飛行士を無事に地球に生還させること。驚くかもしれないが、彼らには横柄さとは違う知的な傲慢さのようなものがあった。要するに、自分がミッションを遂行し、宇宙飛行士を無事に帰還させる自信があったんだ。ジェミニ8号とアポロ11号ではそれを見事に成し遂げた」

「あるNASAの技術者が、管制室のセットに入った瞬間、様々な思い出に圧倒され、あらゆる記憶が蘇ったと言っていた。デザイナーにとって最大の賛辞だ」とクロウリーは言う。